イギリス留学を2度経験した私が体験した海外との価値観の違い

イギリス留学

私は高校生の時と大学生の時にそれぞれイギリスへ留学をしました。

よく、留学をすると価値観が変わるとか、英語を喋っていると性格が変わるという話を聞きます。

改めて、私は留学に行く前と後とでどのように変わったのかを考えてみると、日本との暮らしでの生きにくさを感じていることがわかりました。

出る杭は打たれる日本の生活に気付いた

私がイギリスに行く前は、「出る杭は打たれる」ということを身に染みて感じてきました。

特に中学校では、暗黙のルールというか、カースト制度というか、そういうものがあって空気を呼んで皆と合わせないといじめの対象となるような雰囲気がありました。

だから下手に目立つことは禁じられた中で生きてきましたし、発言をして間違えたら恥ずかしいという雰囲気もありました。

誰もが、目立たないようひっそりと暮らすのです。でも、それは当たり前で、それ以外の世界を知りませんでした。

個性を出したいと思ってもやっぱりちょっと怖いという気持ちは大学生になっても拭い切れなかったのです。

ところが、イギリスに留学してみると、ヘンテコリンな人たちがたくさんいました。寮の前でタバコを吸っている寮生をよく見てみると、腰にあの有名な聖剣、エクスカリバーを携えているではありませんか!

アーサー王の末裔なのか、アニメが好きなのかわかりませんが、とにかく自然な身のこなしでした。

また、同じく留学している日本人の友達からは、スノボをしながらパソコンを操作する何の猛者だかわからないけれどとにかく猛者がいたという情報もありました。

ある日私が大学の図書館に行くと、その前で上半身は裸なのに、蝶ネクタイだけしているハロウィーンの日にちを間違えた・・・のではなくそれを楽しんでいる人たちに会ったこともあります。

言い出したらキリがないくらい、留学中は個性が爆発しているのが印象的でしたね。見た目だけでわかるほどなので、性格にまで言及したらもっともっと個性があると思います。

なんだかこんな自由な人たちを見ていると、今までの日本の規律正しい真面目で皆と一緒な生活がバカらしくなってしまいました。

ただ、これを知って良かったのかどうかは微妙なところかもしれません。知ったからこそ帰国してから息が詰まるような気がするようになりましたし、やはり個性を日本で出すのは怖いままなのです。

イギリスでだったらもっと自由に生きられるのに、そうしても変な目で見られることはないのにと思ってしまいます。

こういう自由を知らなかったら、今はむしろ日本により順応できていたかもしれませんね。

逃げ方を覚え、生きる選択肢が増えた

私が行った留学先には世界中から生徒が集まるという特殊性もあってか、皆の考えている人生設計だったりこれからの生き方だったりがとても大規模で、しかもそれを有言実行していることがすごいなと思いました。

留学前の私の常識としては、大学を卒業して、就職をするのが「普通」でした。でも、留学中に出会った仲間は普通じゃなかったのです。

すごいのは、友達のほとんどが「普通」の道を歩まず自由に自分のしたいことを叶えているということ。

例えば、多くの友達は就職せず、同年代でもまだまだ学習し続けている人の方が大半でした。

ハーバード大学院へ進学したり、オックスフォード大学に再留学してみたり、日本が好きだからと日本に来ていついてしまったり、国連のメンバーになったり。

SNSを見ても、誰が今どこにいるかわからないカオス状態で、世界中に散らばって何等かの活動をしているので自分がちっぽけに見えます。

この前までフランスで英語を教えていたと言っていたのに、何故今日本にいるのかと思ったり、そこで何をしているのだろうと思うことは多々あります。皆良い意味で落ち着きがありません。

勉強を続ける子には、気になって思わずどこからそのお金を捻出しているのかとストレートに聞いてみたことがありますが、奨学金が出るからお金には困らないそうです。

そうやって就職を必ずしもゴールと定めず、やりたいことを思うままに続けていける人たちなのです。私はとても尊敬しています。

そんな強烈な人たちに囲まれていたため、帰国してからは私は多少は視野が広くなったかなと思いました。

色んな生き方があって、大学卒業後には就職しなければならないこともないし、生きていくだけのお金があるなら自由に人生を謳歌して良いのです。

この考えは今役に立っており、生きる上で逃げ方が上手になったように思います。

「皆が就職するのだからこうしなきゃ!」とか、そんなちっぽけなことを考えたり勝手に強制力を創造するのではなく、彼らを見習って自由にしたいことをする人生に自分で塗り替えていけば良いのです。

そう思うと多少は気が楽になりましたし、ちょっとは成長できたのかなと、彼らから生き方を学べた気がしました。

年齢、国籍、性別はさほど気にすることではない

私はもともと敬語があまり好きではありませんでした。相手に敬意を示すという意味合いより、距離を取るという意味合いを強く感じてしまうからです。

もっと相手と仲良くなりたいのに、年齢や立場が違うだけでそれができないのはとても窮屈に思います。

初対面の人で自分と同い年くらいだとしたら、相手が自分より年上か年下かわからないとろくに会話ができないのが日本語の特徴ではないでしょうか。

どちらが敬語を使うのか、それを決めないことには変な間ができてしまうのです。

一方、イギリスでは相手を初対面でファーストネームで呼び、敬語がないから年齢を問われることはありませんでした。

また、留学生が多かったためか、相手がどこの国出身であるかもあまり皆気にしませんでした。

皆が最初に聞くのは、「どこの学部・学科でどこの寮なのか」ということです。食堂で初対面の人と一緒に食べることになると、必ず皆これを聞き合っていました。

同じ学部なら授業も一緒に出られてより仲を深めることができますし、寮の部屋が近いなら遊びに行くこともできます。最初にできる共通の話題ですね。

また、寮も年齢や留学生かどうかなどでわかられておらず、男女共有のバスルームで部屋もランダムに振り分けられていました。

私はこの経験を通して、年齢や国籍、性別は日本ほど気にしない世界を体験しました。

アラサーやアラフォーといった言葉で自分を年齢で縛ることもないですし、敬語や女らしい・男らしい言葉などがないから誰とでも話しやすく、なんだか居心地の良い空間でした。

帰国後は、やはり敬語があるので年齢は相手の失礼にならないよう気にせざるを得ませんでしたが、それ以外のレッテルに関してはそこまで気にならなくはなったかなと思いますね。

留学中に学んだこと

留学中に学んだこと、感じたことは、帰国して日本の文化の中に入ってしまえば溶けて消えてしまうものもあります。

だからどうしてもイギリスと比較して生きづらいと感じてしまうこともあるのですが、経験しない方が良かった、知らない方が良かったとは断言できません。

やっぱりそれも踏まえて貴重な体験だったように思います。私がイギリス贔屓だからということもあるのか、留学して日本の悪い面ばかりに目が向いてしまったのは少し残念ですね。

でも、これが私が2度のイギリス留学を経て感じた、そして変わった正直なところで本音なのです。

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