関係代名詞といえば、先行詞があってそれを後ろから修飾するものと覚えました。
ただし、英語という言語は省略できるものはできるだけ省略してしまいましょう、という考え方がある言語なのです。
( ) matters is your motivation.
答えは「What」です。
このようにこの記事では先行詞を必要としない関係代名詞whatの解き方について詳しく解説しています。
関係代名詞は、より簡単に単純に考えましょう、話しましょう、書きましょうというものなのです。
先行詞も省略できるものは省略してしまいましょうというところから使われているのが関係代名詞です。
ここに書いてある内容を覚えれば、10分後にはあなたはもう関係代名詞whatをマスターしているでしょう。
知っていれば1秒で解答できますが、知らないとずっと考えていても正解にたどりつけません。
先行詞がない関係代名詞の考え方
先ほどの例文を元にどういう考え方なのかを紹介していきます。
センテンスの動詞はis のようですね。
is に続く補語はyour motivation、 「あなたのやる気」、となっています。
is は主語が三人称単数で現在形のときに使われる動詞です。
しかし直前の単語はmatters となっていて、名詞だとすれば複数です。
matters の前にone of などとできれば可能性はありますが、( )に入る単語は1語です。
そうなりますとこのmatters は名詞ではなく動詞で、is の主語は主語+動詞のかたちをとっている名詞節であると考えられます。
what は先行詞を必要としない関係代名詞です。
単数形として続く動詞には現在時制であれば三人称単数現在のsが必要となります。
What matters は「問題であること」、「重要であること」などを意味します。
名詞節として主語となることができます。従ってセンテンス全体の意味は、「重要なのは君のやる気だ。」となります。
関係代名詞whatの使い方
それでは、この関係代名詞what についてもう少し調べてみましょう。
関係代名詞には「that、which、who、whom、whose」があります。
これらは関係代名詞節により、その前に置かれている名詞、先行詞を修飾します。
「僕は赤い新車を買った。」
「先月の選挙の結果では保守党への信頼感が示された。 」
「今テレビに映っているのは僕の妹です。」
「私が明日会いに行くある女性は学生時代の先生だった人です。」
このような関係代名詞と違って、関係代名詞「what」は、先行詞を必要としません。
その理由はwhat を使うときはその意味するところはthings which と同じであり、what の中に先行詞things を含んでいると考えられるからです。
単数a thing ももちろんあり得ます。
例文を見てみましょう。
「あなたが右手に持っているものを下さい。」
このセンテンスをthings which を使って言い換えて見ます。
この表現ではwhat による関係代名詞節は動詞give の目的語となっています。
他の関係代名詞による節はほとんどが形容詞節であるのに対してこのwhat による節は名詞節となりますので目的語のみならず、主語あるいは補語にもなり得ます。
関係代名詞Whatが主語となる例
「彼が愛するものはジャズです。」
「彼女が欲しいものは君のお金だ。」
関係代名詞Whatが補語となる例
「これらの台所用品は母が送ってくれたものです。」
「これは彼女が私にクリスマスプレゼントとしてくれたものです。」
この関係代名詞what はthings which と言い換えられる限られた場合にしか使いませんからかなり限定されると言えます。
テストで良く出てくる関係代名詞Whatのパターン
「今日できることを明日まで延ばすのはいけません。」
「君には一生懸命勉強してほしいんだ。」
「彼女が私に言ったことを信じられない。」
「彼女が私に要求するものはプールのある大きな家だ。」
「この惨劇が君の不在中の出来事だ。」
「出来ることをしなさい。」
「それが言いたかったことなんだ。」
what mattersの使い方
「それが大事なんだ。」
「大事なことは君が笑顔で帰宅することなんだ。」
「当ホテルではご滞在のときはいつも質の高いサービスをご提供することが重要であると心得ております。」
他の関係代名詞とは違い、先行詞を必要としないということを理解できたでしょうか。
いろいろな表現方法を身に付けますと英語の世界がどんどん広がっていきます。
それを楽しみに学習を継続していきましょう。
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