英語の勉強と聞くと、「はー息が詰まりそう」と感じる方もいるのでは。
楽しく英語を学ぶためには、映画を利用してみることをおすすめします!
映画なら、お気に入りのワンシーンに登場するフレーズを、その情景を思い浮かべながら口ずさんてみたら、覚えが早いはずです。
字幕入りのものを観れば、直訳ではなく、シーンぴったりの日本語に訳されているので、翻訳の勉強にもなります。
ここでは、人々の心に残る名作の中から、その映画を代表する英語フレーズをご紹介します。Let’s begin!
There’s no place like home. – やっぱりおうちが一番だわ –
「オズの魔法使い」(1939)のフレーズ byドロシー・ゲイル
カンザスの田舎で暮らしていたドロシーは竜巻に呑み込まれて愛犬トトと一緒に魔法の国オズに飛ばされてしまいます。ドロシーは魔女から「オズの魔法使いならカンザスに帰してくれるにちがいない」とのアドバイスを受けて旅にでます。
旅の途中で出会った仲間たちとの絆を深めながら旅するドロシーは「家が一番いい」と願うことがカンザスに帰れる魔法の言葉だったと気づき、彼女の願い通りにカンザスのおうちの自分のベッドの上で目覚めた時にこのセリフが登場します。
〝There’s no place like home.”
は、直訳すると「(我が)家ほどよいものはない」となります。
〝There’s no place like XX.“ →「 XXって最高!」
と覚えておくと、お気に入りの場所を訪れた時などに使えるフレーズです。
〝There’s no place like Disneyland.“ →「 ディズニーランドって最高!」
〝There’s no place like ski resort.“ →「 スキー場って最高!」
Nobody wants to be alone all the time. – いつも独りぼっちでいたいなんて人いないわよ –
「エデンの東」(1955)のフレーズ ” byアブラ
カリフォルニアで農場を経営するアダムには、双子の息子たちがいました。兄のアーロンは真面目で優秀な青年、弟のキャルはかたくなで、周りから厄介者扱いされる青年でした。
そんなアダムはアーロンに期待の眼差しを注ぎ、キャルのことはあまり気にもかけていない様子でした。
キャルは「父は自分のことなど愛していない」と孤独を感じていました。
アーロンのガールフレンドのアブラは自身も孤独を感じていた時期があったので、キャルの孤独な心に気づきます。このセリフはキャルの孤独など気にもしていないアーロンに、アブラが言ったセリフです。
〝Nobody wants XX.“ →「 XXを好む人なんていない」
と訳します。
〝Nobody wants to hear that .“ →「そんな話誰も聞きたくない」
〝Nobody wants to go outside in this weather.“ →「こんな天気じゃ誰も外に出たくない」
社内で同僚と仕事の分担を決める時にも使えそうですね。
You have to live the life you were born to live. - あなたにふさわしい人生を生きなさい –
「サウンド・オブ・ミュージック」(1965)のフレーズ by修道院長
第二次世界大戦直前、ナチス占領下のオーストリアで、歌と家族愛で人々を励まし続けてきたトラップ・ファミリー合唱団の実話。妻を亡くして7人の子供達を一人で育てていたトラップ大佐のところへ修道院で修行をしていたマリアが子供達の家庭教師になることに。
トラップ大佐の躾は軍隊式の厳しいもので、子供たちは歌も遊びも知らずに育ちました。そんな子供たちにマリアは歌を教え、歌うことの楽しさに魅了された彼らはマリアに心を開きます。
はじめはマリアの教育方針に反発していたトラップ大佐も、子供たち同様にマリアに心を開くようになり、二人は次第に惹かれ合うようになります。
しかし、「修道女見習いの自分が恋をするなんて」と戸惑い、またトラップ大佐には上流階級の婚約者がいて、自分など身分違いだと、別れも告げずにトラップ家を後にします。そして修道院に戻ってきたマリアを諭した修道院長の言葉です。
直訳すると
「あなたが生きるために生まれついたように人生を生きなければならない」となります。
〝born to be XX.“ →「 XXになるために生まれた」「生まれついてのXXだ」
と覚えておくと、才能を褒める時などに使えるフレーズです。
〝Born to be a pianist.“ →「ピアニストになるために生まれたんだ」
The key to business is personal relationship. – ビジネスの鍵は人間関係だ –
「ザ・エージェント」(1966)のフレーズ“ by ディッキー・フォックス
有能なスポーツ・エージェントのジェリー・マグワイアは、高価な年俸のみを追求する会社の方針を改革する提案書を提出するがあっさりとクビになってしまう。
ジェリーと同僚のドロシーは一緒に会社を立ち上げ、成功を手に入れるために悪戦苦闘。ジェリーに好意を抱いていたドロシーは息子を一人で育てるシングルマザー。
ジェリーとドロシーは一緒に過ごす時間が増え、次第にお互いにとって大切な存在になっていきます。金のためなら手段をいとわなかったジェリーは独立して、そしてドロシー親子に触れながら人と人との結びつきの大切さに気づくというストーリーです。
このセリフは、劇中随所に挿入される伝説のスポーツエージェント・ディッキーフォックスのセリフです。
〝the key to XX.“ →「 XX の鍵」
と訳します。
〝A key to victory .“ →「勝利の鍵」
〝The key to solve a problem.“ →「問題解決の鍵」
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