英語で子供から大人まで幅広い人気を誇る、怪盗グルーシリーズ(ミニオンズ)の映画をご覧になったことはありますか?
アニメということもあり、比較的聞きとりやすくラフな英語をベースに話が進んでいきます。
ビジネス英語というよりも、ちょっとくだけたカジュアルな英語を学びたいという方にはピッタリの映画ではないでしょうか。
今回は、第一作目「怪盗グルーの月泥棒」から、教科書にはなかなか載っていないネイティブな言い回しを学んでいきましょう。
There ○○ go:ほら、言ったのに・ほら、見ろ
There you go.は、「その通り!」や「はい、どうぞ」といった意味がメインですが、スラングとして今回のような意味を持っています。Again と一緒に使われることで、「ほら、またやっちゃったね」という意味で使われることもあります。
There you go again. ま~た始まったよ。
「There he goes..」ほら、言ったのに。。
作中では、立ち入り禁止エリアに入った子供が誤って転落してしまったシーンで、警備員がいったセリフです。
危ないから、戻ってきなさいと何度も忠告したにも関わらず、そのまま進んで危険な目に会ってしまった子供に対して、「だからさっきから危ないって言ったのに」というニュアンスで使われています。
Light bulb:ピンときたぞ!
直訳すると「電球」という意味になるこの単語ですが、今回の使い方では「ピンときたぞ!」と訳すことができます。
正しく言うと、
となりますが、作中ではLight bulbだけで使われています。
グルーはベクターに盗まれたものを取り返すための作戦を考えていました。どうしても上手くいかなかった時に、ピンとひらめいた瞬間に使われています。
I can live with that:別に構わないけど
こちらも典型的な口語訳が必要となる成句です。
直訳すると「私はそれと一緒に生きていけます」となりますが、口語では「別に構わない」という意味として使われます。
全面的にOKだよ~とポジティブな回答ではなく、「まぁいいけど・別にいいけど」とまぁまぁ許容範囲というくらいのニュアンスです。
I can live with that. 別にいいよ。
I want to get this one! 私これが欲しい!
No problem. I can live with that. 平気、別に構わないよ。
「I think I can live with that」 別にどうでもええわ。
こちらは、マーゴがグルーに対して「貴方なんて人をパパとは認めない!」と言ったあとにグルーの返答に使われた成句です。
まだ3姉妹のことを大切に思えていないグルーだからこそのセリフですね。
Not likely:ないね・それはないでしょう
100%ではないものの、まずあり得ないであろう事柄に対する返事で使われるフレーズです。口語では、意訳して「まさかね」「とんでもない!」という意味で使われることもあります。
I think he likes you in realty. 彼ってほんとは貴方のことが好きなだと思う。
Not likely. それはないでしょう。
ベクターが、自分で「自分よりも多く注文する顧客がいたら見てみたい!いないっしょ!」とまくしたてて言うシーンで使われています。
stuff:いろいろとね
Stuffは、直訳すると「従業員」となりますが、使い方によって様々な意味を持つ言葉なので、覚えておくと便利でしょう。
今回のケースでは、一言でIt’s a long story.などと同じ意味として使うことができます。
作中では、家で遊んでばかりのベクターが「何をしている人?」と聞かれて言葉を濁しているシーンで使われています。
3姉妹からの質問攻めに対して、色々とね~と具体的なことは言わずに話を流そうとしていることが伺えます。
sort of:どんな・なんか・まぁね
日本人が学校で習うことの多いkind of と同じ意味です。
どちらを使わなければならないという明確な決まりはありません。書き言葉には適さず、あくまでも口語として使われます。
Sort of. まぁね。
I’m sort of tired. なんか疲れているなぁ。
「What sort of stuff?」 例えばどんなこと?
作中では、上記の ベクターが“stuff”(色々とね)と言ったのに対してのアグネスの発言で使われています。
一般的には「stuff」と言うとハッキリ答えたくない雰囲気を感じ取るワードですが、そこは子供。アグネスは「それってどういうこと?」と突っ込んだ質問をぶつけているのですね。
Hey, buddy:なんだお前
Buddyの本来の意味は、「仲間」など心許した間柄の人に対して使います。しかし、喧嘩を売る時や皮肉交じりな呼びかけに使うこともあります。
Go home, buddy! お前は帰れ!
「Hey buddy, let me explain something to you.」 なんだお前、説明しなくちゃわからない?
遊園地の従業員が、グルーを小馬鹿にしながら言ったセリフです。
《I mean it:マジで・本気で言っているんだ》
Meanの基本的な訳は「意味」です。今回のように文章にI mean it.と続けることで、itつまり前に言ったことに対する本気度が高いことを表します。
Please keep quiet. I mean it! お願いだから静かにしてよ、マジで!
「I’m not kidding around. I mean it!」 冗談で言ってるんじゃないぞ!マジで!
グルーがイライラしながら、子供たちにさっさと寝なさいと急かす時のセリフです。
グルーの「早く寝なさい~」に対していつまでもふざけていることにしびれを切らしている様子が伺えます。
ミニオンズは英語の勉強に最適
ミニオンズは独自のミニオン語を話すため、グルーを始めとした周りの人物のセリフでストーリーが進んでいきます。
特に、マーゴ・イディス・アグネスの3姉妹は子供らしいカジュアルで聞きとりやすい英語ばかりを使っています。今回の映画では、グルーやライバル役のベクターも硬い英語を使うシーンはほとんどありませんでしたね。
友人や家族と使うための、堅苦しくない英語を学びたい場合にピッタリの映画でした。
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