留学先がどんな街なのかによっても毎日の生活は変わってきます。ある程度生活リズムができたとしても、その街から受ける影響というのは大きいものです。
特に海外で日本と文化や風習が違うとそれが新鮮で、小さな発見があると嬉しく感じます。
私はスコットランドへ留学しましたが、そこに行かなければわからない小さな幸せをいくつかご紹介したいと思います。もし興味があれば、留学先の候補として考えてもらえれば幸いです。
自然と戯れることができる
私が留学したのはスコットランドの首都、エディンバラです。
首都というとなんだか都会というイメージですが、エディンバラは都会でもあり田舎でもあり、その両方の面を持ち合わせた素敵な世界遺産の街です。
私がおすすめしたいのは、毎日自然と戯れることができ、ストレス発散にもなるということですね。
私が住んでいた寮の近くに「アーサーズ・シート」という丘があるのですが、ここはお気に入りのスポットでした。
日本語で言えば「アーサー王の玉座」となり、なんだかかっこいいですよね。
留学してすぐにフレッシャーズと呼ばれる新入生はこのアーサーズ・シートに全員で登るというイベントがあり、最初に登頂するというのはエディンバラ大学生のあるあるです。
そしてそれ以降登頂しないのもあるあるです。
冬でも芝が緑で美しいアーサーズ・シートでは、晴れている日にその麓で学生や近所の人が日向ぼっこをしています。
ウォーキングにもちょうど良いですし、ところどころで見える小さなトンネルや、いかにもイギリスらしい家、パブなどがなんとも素敵です。
なかなか日本だと人目が気になって私は芝生に一人寝転がるということができなかったのですが、ここなら何も考えずにただ空を見上げて好きな場所でゆっくりすることができるのです。
歩き進めると途中にはいくつか湖もあり、そこで鳥たちの様子を見ることもできます。野生のウサギがたくさんいるので、たまにその姿を見ることも。
寮の方にはたまにキツネも降りてきていましたね。リスはイギリス中にいるのでもはや珍しくもありません。
都会というと人が多いイメージでしたが、エディンバラはこのように人と自然が共存しているところが素敵だと思いました。これはエディンバラに限らずロンドンなどでもそうですね。イギリスらしさとでも言いましょうか。
それが気軽にできるからストレスを溜めずに外に出ることができて良い環境だとしみじみ思いました。帰国した今でも、外を歩いているととても恋しくなる時があります。
教室が城の中というハリー・ポッター状態
どの授業を取っているかにもよるのですが、私は現地の伝統的な楽器であるバグパイプの授業を取っていました。
この授業の時は、近代的なビルのような建物の中ではなく、何世紀前に建てられたのだろうと思うようなとても素敵な建物の中で授業が行われました。
教室まで行く階段ですらもうお城を彷彿とさせる素晴らしい出来で、教室内には肖像画などが飾られており、窓も装飾等も見事です。
こんなところで授業ができるのかと思いました。
ハリー・ポッターでは、ハリーたちが通っている学校であるホグワーツのことを、「城」と表現することがあります。まさにそんな感じでした。
イギリスの大学は何世紀も前にできたものが多いですし、家は古いほど高値で売れるのでこのような何百年前の雰囲気を味わえる場所は多く残っています。
でもその場所が学校だなんて、やっぱり行って良かったなと思いましたね。
小話ですが、寮の近くにちょっとした建物があり、それが素敵だったので写真を撮って親に送ったことがあります。
そしたら現地で有名な城だと勘違いしていて、それくらい素敵な建物でした。
これを現地に住むドイツ人の友達に話したらすごく笑われました。
確かに本物の観光地になっている城はこんなものじゃないのでそうなのですが、日本人からしたらちょっとした家でも本当に城に見えるくらい素敵なのです。
見るもの全てがインスタ映え
私がイギリスの景色が好きだということもありますが、それを差し引いてもどんな些細な風景さえとんでもなく素晴らしく思えました。
アーサーズ・シートを歩いていて見えてくる景色だってそうですし、街の路地なんていい味が出ていてなんとも言い難い良さがあります。
その先に伝統的な民族衣装であるキルトを売っているお店があったりして散策に良かったですね。
ただの家やポストでさえ写真におさめたくなるような、そんな国なので毎日目の保養になっていました。さすがに通学で使う道になると慣れてしまいますが、小さな発見はそこかしこにあります。
だから私はイギリス人が日本を訪れて景色が良いと言う意味がわからないのです。もちろん日本には日本の良さがありますが、イギリスと比べられたら・・・と思ってしまうのです。
スコットランドは天気がすぐ変わり、よく虹が出ることもあって写真好きなら住み慣れた街でもカメラは手放せないでしょうね。
緑豊かでよく映えますし、荘厳な城や宮殿というメジャーな被写体もあります。
私は特別カメラが得意というわけではないのですが、留学期間だけという限られた時間にここにいるという意識から今までの人生の中で一番写真を撮りました。
歴史が積み重ねる重みというのはやっぱり違いますね。古いからこそ良いということがイギリスに行けば本当によくわかります。
私は日本にいる友達や、他の国に留学した友達に自分がいるこの素敵な空間を知ってもらいたくて、SNSにも写真を投稿しました。この時ほど浮上していたことはないでしょう。
とにかく、毎日感動させられる街並みには本当に感服です!
まとめ
スコットランドの首都であるエディンバラが世界遺産だということもあり、私の留学生活は毎日が目の保養になるというとても素晴らしいものでした。
学校選びも大切ですが、街選びによって毎日が変わってくることがわかります。これから留学するのであれば、候補になっている学校があるエリアにも着目してみるのがおすすめです。
それ次第でどんな留学生活を送るかが変わってきますからね。
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