中学英語の中で「わからない」と言われる文法ランキング

ライティング

一定の学力を持っている中学生でも、あるところで躓くことがあります。そしてその箇所というのは大体皆同じ。ということは、そこがどこかを知っておけば早めの対策ができるのではないでしょうか。

ということで、ここでは中学生が「わからない」ということが多い単元を、ランキング形式でご紹介します。

第一位:疑問詞で始まる疑問文とその答え方

中学1年生、もしくは2年生でクエスチョンマークが出てくる箇所が、「疑問詞から始まる疑問文とその答え方」です。

最初は、時と場所を表す「When」や「Where」などを、一つずつ解説してくれています。ここでは理解を示す学生が多いのですが、これが後になって長文読解の設問として出されると、どう疑問文を作るのか、それにどう答えるのかがごちゃごちゃになってしまうことが多いのです。

この中でも特にわからないと言うのが、「疑問詞が主語にもなる疑問文」です。この場合、よく見てきた疑問詞から始まる疑問文と作りが異なったり、答え方も違ったりするのでその判別ができなくなってしまうのです。

例えば、

「What do you have in your hand?」という文章は、疑問詞が主語になっておらず、回答としては「I have a pen.」などとなります。

この答え方の解説では、「主語を代名詞にし、疑問文の中の動詞を続ける」と書かれていることが多いです。

一方、「Who is the best singer in your class?」などという疑問詞自体が主語にもなる疑問文の場合、答え方は「Emi is.」などとなり、上記の解説の「主語を代名詞にし、疑問文の中の動詞を続ける」の通りには文章を作れなくなります。

この疑問文に答える場合、まずはその文章の答えとなる単語を用意し、文頭に持ってくることになりますよね。

この違いを忘れてしまうことがとても多い印象を受けます。賢い子でも、ここは一度復習しなおすことがあるので要注意と言えるでしょう。疑問詞だけをまとめたワークや教科書ページが役に立ちます。

第二位:不定詞の3つの用法

英語の文章の見た目的には一緒に思えるのに、訳が異なるものというのは中学生の苦手意識が強い箇所となります。そのうちの一つが不定詞の3つの用法ですね。

形は全て「to+動詞の原形」なのに、「~すること」、「~するために」、「~するための、すべき」と、3つの訳があります。

それぞれの用法ごとに解説をすればわかるのですが、定期テストなどでどの用法が使われているかごちゃ混ぜで問題を出されると途端にお手上げ状態になる生徒がいます。

一番良いのは慣れてしまうことで、こういう時にはこう訳すしかないでしょ!とまで脳がついてこればしめたものです。

ただ、そうなるまでには時間を要するため、指導方法の一つとしては、「とりあえず全ての訳を作ってみて、一番しっくりくるものを選ぶ」が早い解決方法かなと思います。

複数の訳が当てはまると言うこともあるため、日本語とは必ずしも完璧に合致しないのも混乱をもたらす原因ですね。この解決方法はやはり慣れとなります。

第三位:現在完了形の完了用法

中学3年生になると、現在完了を習います。これにも不定詞のように3つの用法、継続用法、完了用法、経験用法があります。

このうち中学生の中で最も苦手意識が高いなと感じるのが完了用法です。特に文中に出てくると混乱してしまいます。

継続用法は「~し続けている」、経験用法は「~したことがある」と訳せ、これが文脈に合っていればなんとなく理解していく生徒が多いのですが、完了用法は「~してしまった」という訳がどうもしっくりこない様子。

過去形と何が違うのかと混乱する生徒もいて、長文の中にあると文脈が取れないことからどの用法も当てはまりそうと感じるようです。

どうしても文法が理解できないようであれば、それぞれの用法で使われるキーとなる単語を暗記してもらうのも手です。

  • 継続用法なら「since, for」
  • 完了用法なら「already, yet」
  • 経験用法なら「when, once, twice」

などなど。

英作文や語句の並び替え問題には対応しにくいかもしれませんが、日本語訳をするには頼りとなる単語となるでしょう。

自分で文章を作るなら、簡単な現在完了形の文章を3つの用法ごとに暗記してその単語を入れ替える作戦もあります。

第四位:学校であまり触れない細かい決まり

第四位は、特定の文法ということではなく細かい英語の決まりです。私も中学生から英語の質問を受ける時、「言われてみれば確かに学校では習わなかったかも」と思うようなものもあります。

触れたけれど、あまり重視されずに流されたというものも要注意ですね。

どうして間違えになるのかわからないとするものとして多いのは、「時と場所を表す表現の順序」です。

例えばこんな文章の語句並び替え問題があるとしましょう。

「トムは先週の日曜日、公園でバスケットボールをした。」

英訳すると、

「Tom played basketball in the park last Sunday.」

間違えで多いのは、

「Tom played basketball last Sunday in the park.」

時を場所よりも先に書いてしまっています。

細かい情報は、「場所+時」という順序は意外にも習いはしないもの。多くの文章に触れていくうちに自然と身についていくことが多いのですが、いざ聞かれると「どっちだったっけ?」「どっちでも正解じゃない?」「私はこの文章で違和感がない」と言う生徒がいます。

特に正確さを求められ、ワークなどの解答には模範解答しかない中学生には丁寧に言えばやはり模範解答通りに覚えてもらいたいところです。

ちなみに他で多いのは、意外だという「every-」がつく単語は単数扱いであるとか、「some」は疑問文になると「any」に変わるとか(厳密には例外もありますが、中学生の教科書ではこう教えています)、細かい英語のルールを忘れていることですね。

このようなルールはある時ふと言われて気付くことが多く、問題を多く解いていく中で身についていきます。

まとめ

忘れてしまったのではなく、文法的に難しいと言うことが多い中学英語の単元は上記が圧倒的ですね。英語に慣れてしまった生徒はもうどんな文法でも迷うことがなくなるのですが、そこまで行きつくまでが最も難しいです。

皆が躓きやすいところを先に把握し、重点的に学習できればたとえ最初にわからなくても克服は早くなると思います。

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