英語の勉強で英字新聞を読み解く方法【Japan Times】

英語勉強

これから英字新聞を読んで英語を勉強しようと考えている人も多いです。

日本で発行されている英字新聞「The Japan Times」は、主に日本の出来事を日本在住の外国の方に伝えることを目的としています。

その外国の方たちは英語圏から来ているとは限りませんから、比較的やさしい英語で読みやすく書かれています。

ですから私たちが英語を勉強するための教材としてもとても役に立ちますね。

これが同じ英字新聞でも「The Wall Street Journal」となりますと、ちょっと違います。

英語圏の人が経済状況とくに株価の推移になにがどう影響するかということを知るための新聞ですから、英語がよくわかっている読者向けとなっています。

たとえば、2018年11月10日付けのジャパンタイムズのある記事の見出しです。

Icebreaker Shirase leaves for Antarctica carrying freight for Japanese research expedition
「砕氷船しらせ、日本の観測隊への物資を積んで南極へ出港」

分かりやすですね。辞書無しでも大丈夫でしょう。

ウォールストリートジャーナル、2018年11月9日付け記事の見出し、
Top U.S., China Officials Hash Out Differences
「米国と中国の高官、相違点につき詳細に議論」
top officials- 大臣、長官などの政府首脳のことです。
hasu out- hashとは細かく刻む、一からやりなおすといった意味で、outを伴うと徹底的にとことん話し合うという意味になります。
differences- 違い、相違点という意味ですが、特に意見の相違あるいは国際間の紛争を意味します。またU.S.とChinaの間のカンマはandを意味しています。

きちんと理解するためにはこのくらいの解説が必要になりますね。

さて、それではジャパンタイムズのしらせ出港の記事を読みながら、その中で使われている英語の表現方法などについて学んでみたいと思います。

参考になることがとても多いですよ。

ジャパンタイムズの記事

ジャパンタイムズの「2018年11月10日」の記事を元に1つの記事を全部紹介していきます。

Article expired | The Japan Times
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まずは乗組員のご家族、親戚が出港を見送っている写真が掲載され、そこにその写真のキャプションがあります。

Relatives see off crew members aboard the icebreaker Shirase as it leaves Tokyo’s Harumi pier on Saturday.

「土曜日、砕氷船しらせが東京晴海埠頭を出港するとき、身内の皆さんが乗船している乗組員を見送る。」

relatives- 血縁者、親戚、お身内。
see off- 見送る。
aboard- 乗っているという意味の前置詞です。この場合は乗船している、です。
as- ~しているときに、という従属節を示す接続詞です。

記事を詳しく読んでいきましょう。

The Maritime Self-Defense Force’s icebreaker Shirase left Harumi pier in Tokyo on Saturday bound for Antarctica. It is transporting freight for Japan’s 60th Antarctic expedition team.

「海上自衛隊所属の砕氷船しらせが土曜日に南極へ向けて東京の晴海埠頭を出港した。日本の第60次南極観測隊への物資を輸送する。」

The Maritime Self-Defense Force- 海上自衛隊。陸上自衛隊はmaritimeに換えて、Ground、航空自衛隊はAirを使います。
bound- 「~行き」ということを示すための形容詞です。forのあとに行き先が示されますboundにはそのほかにも様々な意味がありますから注意しましょう。
①動詞bind縛るの過去、過去分詞形。
②形容詞として縛られたの意味。
③動詞あるいは名詞として、はずむ、の意味。
④名詞として境界線という意味。

With most members of the team getting on board in Australia on Nov. 26, the Shirase is expected to reach waters near Japan’s Showa Station on Antarctica in late December.

「11月26日にオーストラリアにて観測隊の主な隊員が乗船し、しらせは12月末に日本の南極昭和基地付近海域に到達する予定だ。」

with以下で、「~とともに」という意味になります。そしてこのwith以下は後置修飾による句となっていますね。

「~とともに」の~はmost members of the teamです。観測隊のほとんどのメンバー(主な隊員)という意味です。

getting on boardは乗船するという意味で、getの現在分詞gettingによる後置修飾となっています。

これは関係代名詞節を短くしたかたちともいえます。関係代名詞節にして表現しますと、

Most members of the team who will be getting on board in Australia on Nov. 26
「11月26日にオーストラリアにて乗船する観測隊の主な隊員」

となります。

このwho will beが省略されています。

It is scheduled to return home on April 9.
「4月9日に帰港となる。」

The 100-strong expedition team, led by Masaki Tsutsumi, a professor of the National Institute of Polar Research, is one of the largest ever, including 71 expedition members, as well as researchers and engineers.

「国立極地研究所の堤雅基教授に率いられる100人の屈強な隊員で構成される観測隊は、研究員、エンジニアそして71人の観測隊員を含み、過去最大規模となる。

一つのセンテンスに5つもカンマがありますね。

最初のカンマは、それに続く過去分詞ledによる後置修飾です。ここも先ほどのgettingによる後置修飾と同様に関係代名詞節に書き換えることができます。

The 100-strong expedition team, which is led by Masaki Tsutsumi
「堤雅基さんに率いられる100人の屈強な隊員で構成される観測隊」100-strong- 「100人の屈強」なという形容詞となります。

led- 動詞lead「先頭に立って人々を連れて行く」の過去分詞です。そして、このカンマは関係代名詞の継続用法を意味します。

カンマの前の部分をカンマに続く節(原文では句)によって説明を加えているということになります。

カンマのない場合は限定用法といわれます。
この違いについてはあらためて勉強しましょう。

二番目と三番目のカンマは同格を示します。

Masaki Tsutsumiとカンマで挟まれているa professor of the National Institute of Polar Researchが同じということを示します。二番目のカンマ以下がカンマの前の名詞を説明しているということになります。

四番目のカンマはincludingという前置詞が、teamの修飾をしているにもかかわらず位置的に離れたところに置かれているため示されているものです。

五番目のカンマは、as well as が続いて、「さらに加えますと、研究員やエンジニアもいますよ。」といった意味ですね。

Aiming to sample ice older than 800,000 years, the 60th team will search for a drilling point in the ice sheet in inland Antarctica.

「80万年以前の氷の標本採取のために、60次観測隊は南極内陸域の氷上の採掘ポイントを探索する。」

aiming to- 狙う、目的とする。
sample- ここでは標本採取するという意味の動詞です。
search for- 捜索する、探索する。

理由を示す分詞構文が使われています。
一種の省略形です。

省略しなかった場合は、この文の前半の句は、

Because the 60th team will aim to sample ice older than 800,000 years,

という従属節なります。
この従属節内の動詞を現在分詞として、理由、条件、時、などを表す句とすることができ、そのようなかたちを分詞構文といいます。

この分詞構文についてもあらためて勉強しましょう。

It will also carry out atmospheric and aurora observation, and research on fish under the sea ice.

「さらに、大気やオーロラの観測も実施し、そして海氷下の魚の調査も行う。」
carry out- 実施する、執り行う。

The deputy leader of the expedition team is Naomi Harada, the first women to take the post. She is the acting chief of the Research and Development Center for Global Change of the Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology.

「観測隊副隊長は原田尚美さん(国立研究開発法人海洋研究開発機構地球環境観測研究開発センター長代理)で、初めての女性の就任となる。」

the deputy leader- 副隊長
to take the post- そのポストに就任する。
the acting ~- ~代理

ジャパンタイムズの英字新聞は英語の勉強に良い

ジャパンタイムズの短い記事を読んでみました。

もし日本語の新聞記事と読み比べることができますと、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを一層理解できます。

実際の英語はどのように使われるのかがよくわかるようになると思います。

もしよく読んでいただけましたら気づいているかもしれませんが、URL上の本記事7行目の”ream”はあきらかに”team”のミスタイプですね。

rとtはキーボード上ではとなりどうしですからよくあることです。
たまにはこんなことも発見できて面白いですね。

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