英語がペラペラでも、聞いていて何故か発音はキレイじゃないなと思う人っていませんか?自分が言えた立場ではないとしても、気になってしまうことはあると思います。
英検1級を持っていても、TOEIC満点でも、どうして日本語訛りになってしまう人がいるのでしょうか。それを紐解くと、英語の発音が良くなる方法が見えてきます。
ものすごくがっかりした空港での出来事
日本人は英語がもともと苦手だとはよく言われますが、私はそのことで人生で一番ではないかと思うほどがっかりしたことがあります。
それは、国際空港で聞いた日本人による英語のアナウンスが信じられないくらい下手だったことです。
私のイメージでは、空港で外国人にアナウンスをする人というのは英語が堪能で、最低限利用者にわかってもらえる英語力があるものと思っていました。
たまたまその人が代理を務めたなどののっぴきならない事情があったのかもしれませんが、その時私は隣にいた人と思わず顔を見合わせてしまったくらいでした。
外国の方が果たしてそのアナウンスを理解できたのか定かではありませんが、できることからこのようなことがないよう発音は大事にしていきたいものです。
外国人タレントを参考にしてみよう
私たち日本人が英語を喋る人からどう思われているかを知るのは難しいので、逆パターンとして日本語を母語としない人たちのことを考えてみましょう。
わかりやすいところで言えば、外国人タレント、「外タレ」です。
数年しかいないのに既に日本語のネイティブなのかと思うくらい上手な人もいれば、何十年も日本にいるのに未だいわゆる外国人だなとわかる訛りがある人もいませんか?
つまり、そこの言語の発音は住んでいる年数に関係がないことがわかります。違いはおそらく、その人個人が持っている耳で音を聴き取る能力と、それを真似して口まで持って行き、正しく口を動かせる能力を持っているかどうかです。
運動神経が良いとか、絵が上手いという感覚と一緒かもしれませんね。
英語の歌は良い練習になる!
では、結局他言語の習得において発音の上手い下手は生まれながらの才能次第なのでしょうか。
私はそれもあると思いますが、努力で上達できる方法も知っています。
それは、その言語の歌を練習することです。
おそらく皆さんも覚えがあると思うのですが、英語が喋れない歌手が英語の歌詞になった時、特別に変だなとは思わなくないですか?
そりゃ訛りはあるでしょうけれど、英語が下手だなとはっきり感じるほどではないと思います。
これには歌だからという理由が大きく、英語というより一種の「音」として捉えられていることがポイントです。
英語を喋ろうとしたとき、無意識にカタカナに変換してしまっている人がいますが、歌なら意味やスペルはわからなくても、聞いたことがあるメロディーにのって歌えばその人の英語は上手く聞こえます。
これは英語と認識しているというよりは、音として認識している割合が大きいからです。
英語の発音が上手い人は、知らず知らずのうちに英語のネイティブの喋る言葉を、言語としてではなくまるでそっくりそのままコピーするかのように発音します。
これが歌ならメロディーがあることによって楽にでき、しかも楽しく覚えられるというメリットがあります。
発音に関する才能がなくても、この理論で行けば歌の練習によって音の取り方が上手くなれるというわけです。
英語で日本語の空耳が聞こえるのは悪くない
英語がペラペラになってくると、英語を聞いてそれが日本語に聞こえるという「空耳」現象は起きません。
しかし、初心者や英語を勉強中の人だと、空耳として聞こえるということがあります。
これは必ずしも悪いことではありません。
ちょっと面白い例があります。
関ジャニ∞さんの番組で、英語のネイティブから聞いた一文を伝言ゲームしていくという企画があります。
これで、「Is it possible to return this?」(これは返却可能ですか?)という文章が出た時、メンバーのうちの一人が妙なイントネーションでこんな日本語を復唱しました。
「パスポート取りたいんです?」
これ、実際に言ってみると上記の英語のように聞こえるんですよね。面白いです。
この空耳は、英語を日本語にしてしまっているというデメリットはありますが、英語を音として捉えた結果なのです。
無理に英語の文法を意識してしっかり一文を形成しようとしてはおらず、ただ純粋に音を口に出したらたまたま日本語になってしまったという形です。
あくまで発音に限った話で、意味がわかっていないと実生活では会話ができないので問題はありますが、ネイティブのようなアクセント、音取りができる仕組みとしては、少なくとも英語専門であるはずの教師のカタカナ英語をリピートするより良いと思います。
リスニング力と発音の良さは比例しない
昔、ある番組で頭の良い人が英語のリスニングはできるけど喋れないと言っていて、本当に翻訳機のような役割をしていました。
相手が何を言っているのか完璧にわかっても、自分が英語を喋れるとは限らないことがこのことからわかります。
リスニングができるなら音が正しく、しかもネイティブが話すスピードについていけるだけの速さで認識できるので当然発音も良いと思われがちですが、必ずしもリスニング力と発音の良さは比例しません。
英会話を家で練習するにはリスニングをたくさんすべきですが、それだけでは自分発信で会話ができないということでもあります。
発音を良くしたいなら、シャドーイングなどをしてできるだけ相手の英語ではなく「音」を真似て、相手になりきったように練習するのが効果的ではないでしょうか。
まとめ
英語の発音が良い人といのは才能もありますが、努力でも良くなれるものです。
それに効果的な歌の練習をし、リスニングをする時にはシャドーイングも取り入れることで上達していくことでしょう。
発音に特化した方法にはなってしまうので、文法や暗記はまた別の勉強となりますけどね。
それでも発音が良いというだけでかっこいいですし、モチベーションアップにもつながるのではないかと思います。
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