hear、listen to、askの英語の「聞く」の違いを理解しよう

英語勉強

基本的な動詞の数々を、覚えてはいるけれども、どういうときにどの単語を使えばいいのかしっかり理解できていないという方も多いと思います。

たとえば、「聞く」と訳すことができる英単語をいくつご存じですか?

ざっと考えて、すぐに三つ思いつくでしょう。

hear、 listen to、 ask」ですね。

さて、そこで問題となりますのは、これらの単語の使い分けです。

どういうときにはどの単語を使うべきなのか、自信を持ってこうですとなかなかいえませんね。

だからといって、何でもhear で済ましてしまおうなどと考えてはいけませんよ。

それぞれの場面にふさわしい単語を使い、またどうしてその単語がふさわしいのかもしっかりと理解しておかなければなりません。

ここでは日本語訳と合わせて覚えておくと必ず役に立つ例文を多数紹介していきます。

正しい使い分けを身に付けましょう。

3つの使い分け方の違いについて

hear、ask、listen toのそれぞれの使い分けは、聞き方によって大きく異なるという感じです。

  • hear は聴覚によって聞くことができ、さらに聞くことで情報を得ることができる、ということを意味します。
  • listen to は意識を持って耳を傾けるということです。先生の話を聞く、音楽に耳を傾けるというときに使います。
  • ask は知りたいことのために誰かに尋ねるという意味です。さらにお願いするという意味にもなります。

こうなります。

細かく見ると大きく違ってきますので、実際の例文を見て理解していきましょう。

Hearの使い方

最も基本的な「聞く」という意味を持っています。

Hearは聴覚能力により音を感知しているということを示しています。

そしてさらに進んで、聞くことにより情報を得ているという意味にもなってきます。

Can you hear me?
「僕の声が聞こえてる?」

ライブ会場で、アーティストがMCのときに、会場のファンに向って叫ぶときによく使うフレーズです。

「Yahh!!!!!!」という反応を待っているのですね。

I can’t hear you.
「よく聞こえませんよ。」

電話で話していて、電波状態が悪くてよく聞こえません、というような感じです。

I don’t hear well.
「私は耳が悪いのです。(耳がよく聞こえないのです)」

聴覚能力に少し問題があるのです、という意味になります。

I have heard that you passed the national examination for medical practitioner.
「医師国家試験に合格したそうだね。」

直訳しますと、「私はあなたが医師国家試験に合格したということを聞いています(情報として伝え聞いている)。」となります。

I am sorry to hear passing away of your mother.
「お母上がお亡くなりになったこと、お気の毒に思います。」

堅く訳しますと、「ご母堂様のご逝去の報に接しました、深くお悔やみ申し上げます。」となります。

I have heard much of you.
「あなたのことはいろいろ聞き知っていますよ。」

いい意味でも悪い意味でも、あなたに関心がありますということになります。

I failed to hear her mail address.
「彼女のメールアドレスを聞き漏らした。」

実際に聞き漏らしたというよりも、聞くチャンスがなかった、あるいはチャンスがあったがうっかりしていたという感じですね。

He heard his name called as the champion.
「彼は自分の名前がチャンピオンとして呼ばれるのを聞いた。」
ボクシングのタイトルマッチの勝敗の判定が告げられるとき、の様子です。
彼女に何かプレゼントをして、彼女が
I love this!
といってくれたら、
I am happy to hear that.
「それを聞けて嬉しいです。」
と言いましょう。
法律用語の聴取、審理という意味にも使われます。
The court must examine or hear evidence or facts by judicial process.
「法廷は証拠あるいは事実を司法手続きにより取り調べあるいは聴取しなければならない。」
The jury heard all the evidence from the prosecutor.
「陪審は検察からのすべての証拠を審理した。」

Listen toの使い方

Hear が聴覚により聴こえるということを意味したのに対して、このlisten to は意図して、意識を持って、注意深く耳を傾けて聴くことを意味します。

listen to のto の先にあるもの、人などに対してしっかりと耳を傾けるということです。

先生の話を聞く、会社の上司の話を聞く、あるいは好きな音楽に耳を傾けるといった場合はこの単語を使います。

Listen to me.
「私の話を聞きなさい。」
I listened to my favorite jazz piano music last night.
「昨夜は大好きなジャズピアノ曲を聴きました。」
Detectives listened to the criminal’s voice on the tape.
「刑事たちはテープに録音されている犯人の声を聞いた。」
You need to listen to complaints from the major customers.
「お得意様からの苦情をよく聞く必要がある。」
Politicians always listen to criticism from the voters.
「政治家は有権者の批判にいつも耳を傾ける。」
He listens to no one.
「彼はだれの話にも耳を貸さない。」
Please be quiet! Let us listen to silence.
「お静かに! 静寂に耳を澄ましましょう。」

Askの使い方

askは何かを知る必要があり、他者にそれを尋ねる、というときに使われます。

しかし必ずしも口頭での質問に限らず、書面で尋ねるときもこのaskを使うことができますから注意しましょう。

そして尋ねるのみならず、さらにすすんで依頼する、お願いするという意味にもなります。

May I ask you about your job?
「お仕事についてお尋ねしてもいいですか?」
I asked where she lived.
「彼女がどこに住んでいるかと尋ねた。」
I asked “do you have a car?”
「車を持っていますか?」と尋ねた。
You can ask anything at the concierge counter.
「コンシェルジュカウンターにてなんなりとお尋ねください。」
He asked me for my advices.
「彼は私に助言を求めた。」
Can I ask your favors?
「あなたにお願い事があるのですが。」

「聞く」にはobey、inquire、grantの表現もある

聞くの英語表現は実はHear、Listen to、askの他にもobey、inquire、grantなどの表現もあります。

obey

obeyは「両親のいうことを聞く。」というときに使います。

You have to obey your parents.
「あなたはご両親のいいつけを聞かなければなりませんよ。」
何かに従うという意味もあります。
It is strictly regulated to obey the traffic rules.
「交通ルールに従うことは厳格に規定されています。」

inquire

問い合わせる、特定のことを尋ねる、といったときに使います。

Please inquire with ABC corporation about the special smart watch.
「その特製スマート腕時計についてはABCコーポレーションに問い合わせてください。」
We would like to send you the quotation for the products you inquire.
「お問い合わせの品についてのお見積もりをお送りします。」

grant

願いを聞き入れる、という意味です。

My father has granted my wish to go abroad to study English.
「父は英語の勉強のための海外留学の願いを聞き入れてくれた。」

いろいろな「聞く」を学びました。

ふさわしい使い方ができるように繰り返し学習しましょう。

まとめ

基本動詞「聞く」の、hear、 listen to、 ask の三つの違いを理解できたでしょうか。

  • hearは聴覚によって聞くことができ、さらに聞くことで情報を得ることができる、ということを意味します。
  • listen toは意識を持って耳を傾けるということです。先生の話を聞く、音楽に耳を傾けるというときに使います。
  • askは知りたいことのために誰かに尋ねるという意味です。さらにお願いするという意味にもなります。

ここまで理解できていれば大丈夫。

いろんな場面での「聞く」を使いこなせるでしょう。

しかし、実は「聞く」にはもう少しバリエーションがあります。

せっかくですから覚えてしまいましょう。

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