英語の長文に「精読」は必要ない?性格に向き不向きがある理由

リーディング

特に大学受験では、英語の長文対策として精読を推奨する人がいます。精読とは、SVOCなどを使って文章を文法的に解読していく方法で、かなりロジカルと言えるでしょう。

この方法、実は誰にでも向いているわけではありません。ここでは、どんな性格の人になら精読が有利に働くのかをご紹介していきます。

理系の人には精読が有効

端的に言えば、まずは理系だと精読が有効に働くことが多いです。文系は、現代文でも英語でもどんな言語でも割とニュアンスで理解してしまう節が強いのですが、理系は論理的に理解していくことが得意なので、文章もそのようにした方が理解しやすいと感じることが多いのです。

もちろん理系全員に言えたことではありませんが、なかなかしっくりこない、正解してももやもやするという場合には精読で文章を「解析」するという方法を取ってみても良いでしょう。

そのためには、一度品詞や節・区を覚える必要がありますが、そのステップを乗り越えれば早く読めるようにもなるので時間配分が上手くなります。

理系であっても文系であっても大学入試に英語が必要になることは多いので、苦手意識があるのであれば高校1年生のうちから文章に慣れ親しんでおく必要があるでしょう。

ロジカルに精読を勧める書籍もたくさん出版されているので、その勉強方法について困ることはありません。

普段から物事を論理的に考える人

「これはこうだからこう」と、物事を筋道立てて説明するのが得意な人や、ディスカッションで相手の意見を論破する自信のある人は長文読解で精読が向いています。

もしかしたら、一見文系かなと思う弁護士でも、相手の言い分を論破することに長けているならば精読の方がわかりやすいと感じるかもしれませんね。

英語の長文では、精読をすると曖昧な構造がなくなります。単語や熟語は知識量なのでわからないこともありますが、それでも節や区で文章を適切に区切れるようになれば解析可能となります。

「ここは修飾節だから次に来るのは…」

ある程度の英語の決まったルールに慣れた後では、例外があってもこうなりがちだというデータが頭の中に経験値として溜まっていくので、それを利用してどんどん読解力がついていきます。

物語を読んで楽しむのではなく、大学受験用の特殊な読み方だと言えますね。本来ならば、言葉にはもっとあやふやで曖昧な部分があり、それらを汲み取る作業も必要になります。

しかし、受験で使用される文章でそのようなくだけた表現などはあまりなく、どちらかという社会的な話が多いので論理的な思考を持っている人は精読によって読みやすくなることでしょう。

完璧主義者は精読には向いていない

英語を日本語を紐づけずにニュアンスや感覚で理解する人というのは、ある程度わからないものがあってもそれを気にせず読み飛ばし、文章の全体から書き手の意図を探ります。

この手の人は精読はむしろ向いておらず、あまりに決まり事が多くて余計に読みにくいと感じることが多いです。感覚に頼れる人ですね。

そうではなく、完璧主義者はきっちりとしたルールに従って文章理解ができるので、「わからない」を最小限にとどめることができます。

訓練方法はいくつかありますが、英語だけの長文があれば、その下の下線を引いて何区なのかを書き込むという方法もあります。

精読トレーニング用の教材なら解説にそれら全てが載っているものもあるので、後でそれを見比べて合っているかどうかをチェックするのです。

曖昧なニュアンスに頼らず、完璧に文章の構造を理解したいという場合には精読は向いていると言えますね。

日本語と紐づけた方がわかりやすい人

英会話なんかだと、喋る時に毎回日本語を思い浮かべてから脳内で英語変換をする暇がないことから、英語は英語だけで理解しなさいと言われることも珍しくありません。確かにそうしないと会話が成り立たないことも多いですからね。

しかし、英語の文章読解では日本語としっかり紐づけた方理解しやすいと言う人は多いです。日本の英語教育ではこちらの方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

ニュアンスや感覚で英語を読みたいと思っても、それには持前のセンスと慣れが必要です。慣れなら時間をかければある程度は身になりますが、センスはどうしょうもありません。

となれば、残された選択肢のうち最も一般に出回っているのは精読となります。

この節の日本語訳はこう、この節はこう・・・と、それぞれ脳内で日本語訳をしながら読んでいき、設問に応じます。

日本語に変換する分だけ感覚で読む人と比べて時間がかかりますが、正確に読めたら英語が苦手でも点数は上がります。あとは時間との勝負となるので、何度も問題に取り組んで徐々に解く時間を短縮していくしかありません。

ただ、大学受験では複数の教科を勉強しなければならない人が多いので、英語の長文だけに多くの時間を割くことが難しい場合があるのがネックですね。

頭の良い人は精読を好む傾向にある

精読トレーニングの本を出している人を見てみると、有名大学出身であることが多いです。これは、彼らも精読によって英語の長文を理解してきたということですから、比較的頭の良い人が精読を好む傾向にあります。

これは頭の中で文章構造の組み立てを論理的に行うことができるからでしょうね。

ただ、失敗しがちなのはその頭の良い人の考え方を真似しようとした学生が自爆してしまうことです。

教える立場に立つ人は当然学力が高いですから、自分が成功した方法である精読を勧めます。しかし、構造がなかなかつかめない学生も多く、それが自分に合っていないと感じることも。

私は現代文で、高校時代に文脈から理解するようにと解説する先生と、論理的に理解するよう解説する先生がいました。

長文はどの言語かということに限らず、自分が「感覚派」なのか「論理派」なのかを見極めることが大切だと思います。

頭の良い人から教えてもらっても成績が良くならないことがあるのはこういう理屈です。

まとめ

英語の長文が苦手と話す学生はとても多いです。解説を読んでも「なんとなくわかったような・・・」ということがあり、精読トレーニングをすることも。

上記のように向いている人ならハマる可能性がありますが、そうでないなら無理せず自己流を極めても良いと思います。

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