難関高校入試の英作文問題への対策を例を出して解説した

ライティング

英語は頑張って勉強していて苦手科目ではないけれど、いざ試験で日本文を示されて英語に訳しなさい、英作文しなさい、という問題が出るととまどってしまう受験生は実は多いです。

日本文自体が理解するのに難しいものになっていることもあったりして、どうやって解答していけばいいのか、いつも悩んで時間を取られてしまうんです。

せっかくの実力を試験本番で発揮できなければ悔いが残ってしまいます。

英作文問題でも日頃の勉強の成果を活かせるように、どうすればうまく解答できるのかを考えてみましょう。

難関高校の入試問題はたしかに捻りが効いていて簡単には解答できなくなっています。

しかし、以下、本文に取り上げた、実際に出題されているものに近い例題を解いていけば、対応方法が身に付いていきます。

自由英作文例題を紹介

難関高校の入試では、単純に、主語+動詞+目的語といった簡単な構文を組み立てられる英作文問題は出題されません。

そんな問題では全員が正解できて、合格者を選ぶことができないからです。
難易度の高い例題の、解答へのアプローチを考えてみます。

例題(1)「世界中を旅することが、自分探しのただ一つの方法ではないと思う。」

この例題では、「思う」という述語の主語が書かれていません。

まずそこがとまどうところであり、受験者の実力を測ろうという出題者の意図でもあります。
そこで、解答に当たっては、「私(たち)」を主語として補うか、あるいは人的主語無しで作文するか、という二通りが考えられると思います。

さらに、「私(たち)」を主語とするならば、述語部分を「~とは思わない」という否定形にすることも可能です。そのほうが場合によっては単純な作文となりえますから。

解答例

(1)I think that traveling around the world isn’t the only one way for self-discoveries.
私は世界中を旅することだけが、自分探しのただ一つの方法ではないと思う。
(主語「私は」を補って直訳したもの。)
(2)I don’t think that travelling the world is the only one way for self-discoveries.
私は世界中を旅することだけが自分探しのただ一つの方法だとは思わない。
(主語を「私」として否定文としたものです。)
(3)There must be some other methods to find onself except traveling the world.
世界を旅すること以外にも、自分探しの方法はあるに違いない。
(人的主語を使わずに、thereを主語とし、~があるとしたものです。must be ~であるにちがいない。)
(4)We shall find another way to discover ourselves other than traveling whole world.
私たちは、全世界を旅する以外に、自分探しをする方法を見つけられる。
(主語を私たちとしました。shallは話者の意志を示します。)

例題(2) 「ロンドンの冬はずいぶん寒いので通学時の手袋は必需品らしいよ。」

「ロンドンの冬は寒い」と「通学時には手袋が必需品らしい」という二つの文をつなぎ合わせることになります。

その二つの文をつなぎ合わせる適切な接続詞を考えること、そしてその二つの文(主節と従属節)のそれぞれの、主語をどうするかを考える必要があります。

「らしい」は直訳すれば、seemで表現できます。
そのほかにも「~と聞いている、have heard」、「~にちがいない、must」、「~させるでしょう、will」などが考えられます。

– 手袋:gloves、a pair of gloves
– 必需品:necessity、(複数形necessities)
– 通学:commuting、go to school、on one’s way to school

解答例

(1)Because winter is so cold in London, it seems that a pair of gloves is one of necessities on commuting.
ロンドンの冬はずいぶん寒いので通学時の手袋は必需品らしいよ。
(問題文の直訳です)
接続詞はbecauseとし、主節は形式主語のit、従属節はwinterを主語としました。
(2)I have heard that winter in London is so cold that we need to use gloves on commuting.
ロンドンの冬はとても寒くて通学時には手袋が必要だといわれている。
(so~that~の構文です)
形式上、主節の主語はI、従属節(that節)の主語はwinterとなっています。
(3)You must use gloves when you go to school since it is so cold during winter in London.
ロンドンは冬の間はとても寒いので、あなたは通学時には手袋をしなければなりませんよ。
(「あなた」を主語として、他者への助言という内容にしました。)
(4)Terrible cold winter in London will force you to use a pair of gloves everytime on your way to school.
ロンドンの厳寒はあなたに通学時はいつも手袋をさせるでしょう。
(willは話者の推測を表します。forceは~を強いるという意味です。接続詞を使わず1文にて表現しました。)

例題(3) 「だれでも自分の考えを持っているが、それを人に理解してもらうのは難しい。」

主語である「だれでも」、そして「人に理解してもらう」をどう訳すか、がポイントになります。さらにどういう接続方法を使うかも問われています。

– だれでも:anyone、everyone、everybody、each of us、we all、all people
– 理解してもらう:be understood、let(make) ~ know(understand)~
– 人:others、other people
– 考え:thought、view、idea、opinion

解答例

(1)Although everybody has one’s own thoughts, it is difficult to let others understand them.
だれでも自分の考えを持っているが、それを人に理解してもらうのは難しい。
(問題文の直訳です。接続詞はalthoughとしてあります。)
(2)Each of us have our own views, which we feel very difficult to make others understand.
私たちはそれぞれ自分自身の考えを持っており、私たちはその考えを人に理解してもらうのは難しいと感じている。
(接続詞を使わずに、関係代名詞whichの継続用法で作文しました。関係代名詞の先行詞はour own viewsです。関係代名詞節を平叙文に直すとすると、We feel very difficult to make others understand our own views.となります。)
(3)No others can understand easily opinions another people originally have.
他の誰かの独自の見解を容易に理解できる人はいない。
(かなり意訳となっています。接続詞を使わず1文にての作文です。)

例題(4) 「君が道に迷わないように地図を描いてあげるよ。」

主語は地図を描く「私」となりますが、表現方法はさまざま考えられます。

– 地図を描く:draw a map、
– 道に迷う:be lost、be a stray child

解答例

(1)I shall draw a map so that you cannot be a stray child.
あなたが迷子にならないように私は地図を描きましょう。
(主語をIとして、できるだけ問題文に忠実に作文してあります。)
(2)Let me draw a map for you in order not to be lost.
道に迷わないようにあなたに地図を描いてあげましょう。
(表現上省略されますが、この表現の主語はyouとなります。)

例題(5) 「これは誰の帽子だと思いますか。」

「思いますか」という部分を訳す必要があります。
それがなければ、Whose hat is this?(これはだれの帽子?)です。

解答例

(1)Whose hat do you think this is?
これは誰の帽子だと思いますか。
(問題文の直訳です。最後のthis is の順序およびwhoseの位置に注意しましょう。)
(2)Who do you think this hat belong to?
この帽子は誰の所有物かあなたは知っていますか。
(最初のWhoは目的格Whomでも可能です。疑問代名詞は文の先頭に来るという原則があります。(1)と同様ですね。)
– belong to: ~の所有物である、~に属する。
(3)Tell me whose hat this is if you know.
この帽子が誰のか知っているなら教えて。
(かなり意訳となっています。会話文としてありますので、whoseの位置が変わってきます。)

まとめ

高校入試の英作文の難問を取り上げてみました。

単純に直訳することのできない問題も多く出題されています。
どうしてそうなっているかというと、次のような出題が多いのです。

  • 主語が曖昧で上手く補うことを要求される。
  • 二つの文を組み合わせることが必要とされる。
  • さまざまな表現方法がありえるので、適切なものを選択する必要がある。

問題文を上手に読み取って、英訳しやすいように考え直して解答できるといいと思います。

自由英作文では正解は一通りではありませんから、自分の自信のある、構文、単語で作文してみるといいと思います。

そしてなによりも多くの例題を考えることで、応用力を養っておきましょう。

考えたことがある問題と似たような問題が出題されれば、かなり短時間で解答することができるようになりますから。

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