英語には慣れてきたし、単語もコツコツ覚えている。TOIECも600点以上はとれるようになったし、そろそろ本格的に外国人と会話をしてみたい!という方も多いのではないでしょうか。
そんな方々の中で、学校や研修でプレゼン発表をしたけど、単語が聞き取れなかったという質問をもらったことや質問者に、発表したことと同じ内容を質問されたという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
勿論、相手がいてこその会話です。相手側の英語の理解不足の可能性があるかもれませんが、ネイティブとの会話にも上記のようなことが発生することがあります。
これは言葉を発する側の発音が原因と考えられます。
そこで今回はネイティブが聞き取りやすい発音について考えていきましょう。
言葉の周波数の違い
まず日本語と外国語では日常会話の周波数の違いが挙げられます。音の高低を示すヘルツ(Hz)という単位で表すと、日本語125~1500 Hzといわれ、英語2000~12000 Hz、米英語1000~5000 Hzと言われています。
日本語はとても低い音であり、英語は高い音であることが分かるとおもいます。
楽器で言うと、ヴァイオリンの奏でる最高周波数が4400 Hzといわれており、最低周波数が196 Hzです。
オーケストラの演奏前のピッチ(音)合わせも日本とヨーロッパでは4 Hzも周波数の差があります。
日本語の一番低い音の125 Hzは地声のバ行「Ba」、ダ行「Da」、ウ行「u」の発生音といわれ、日本語で4000 Hzを表現するならばというとサ行の「s」の発音(息の抜ける音)のみとなります。
よって、日本人は英語によくある子音(単語の末尾にあるs、t、chなど)の聞き取りが苦手なため、発音もうまくできないことが考えられます。
英語の音に慣れるには
では、これらの音域、周波数の慣れるにはどのようにしたらよいのでしょうか。
まずは彼らの言葉に耳を鳴らし、マネして同じ口の開き方で発音をすることが大切です。
この練習でオススメする映画は「”The Devil Wears Prada”(『プラダを着た悪魔』)」です。
この映画は、ニューヨークのマンハッタンを舞台にしたファッションに関連する映画です。明るい場所でカメラを固定して撮影する場面が多く、また女性は胸元や首元が開いているゴージャスな服装で演技をしているので口の動き、のどの開きなどが観察しやすいです。
実際に映画の中で使われているフレーズです。
「あなたって品もないしファッションセンスもゼロね」
「『(ドルチェ&)ガッバーナ』のつづりを教えてくれますか?」
「ミランダは2人ともクビにしたの」
上記のようにビジネスで使える単語も多いので、単語暗記の機会に良いです。。また役者や女優の発音がとてもクリアなので屋や早口ですが、聞き取りやすいです。
ネイティブになり切ってみよう。スマイル発音方法
もう1点気を付けることがあります。これは欧米人と日本人の骨格の違いから出る発音の差です。
欧米人は顔に凹凸がある為、顔のパーツが大きい特徴があり、日本人は凹凸が無く、顔のパーツが小さいという特徴があります。この骨格の違いは口の開き方に、つまり最終的には言葉の発音に差として出てきます。
日本人が「I [ai]」の発音の時に、ネイティブの方と同じ周波数にするには口角をあげることで音の高さが上がります。
口角を上げる方法は、にっこり笑いその口端の上がった位置をキープして下さい。
そのまま、文章を発音をしてみます。顔の筋肉が硬く、慣れないうちは辛いかもしれませんが、大げさでもいいのでトライしてみてください。
では同じように先程紹介した映画(”The Devil Wears Prada”)の以下の劇中に出てくるフレーズを口角を下げた状態バージョンと口角を上げたバージョンで話してみてください。
「人事部の悪い冗談かしら」
「言い訳がなくなっちゃった。」
いかかでしょうか、音の高低を感じられたと思います。
またスマイル状態で発音をすると、口の開き方も大きくなるので、声も自然とクリアになり、聞き取りやすくなります。
自分にあった練習方法を見つけよう
今回は周波数と骨格に焦点をあてて、発音方法を書いてみました。
今回は発音方法を提案させてもらいましたが、コミュニケーションで一番大切なことは、会話を楽しむことです。ぜひトライしてみてください。
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