これから留学しようとしている人の中で、大学の寮に入ろうと思っている場合には、行ってみてから気づく面白いことがたくさんあると思います。
そしてそれは誰かに言うほどのものでない小さいことであったりもするのですが、これこそが文化の違いで興味深い!ここでは、私がイギリスに留学した時の寮生活の話をしていきます。
妙に火事に敏感
私は週に1回、大抵心臓を落としていました。最初は本当にびっくりしたのですが、火災報知器の点検が週1であるのです。一瞬だけ大音量で音が鳴るのですが、これがまあ心臓に悪いのです。
そんなに確認しなくても良いのではないかと思うのですが、これがその寮の決まりのようなので私はその時にはなるべく心臓を落とさないように心構えをしていました。
それでもやっぱり音量が半端ないのでどうやってもびっくりしてしまいます。
この時間帯に寮にいないというのが一番良いのでしょうけど、一瞬だけだからそのうちびっくりしても気にしないようになりましたね。
寮生活はこれが初めてだったのですが、私がいた寮だけの決まりなのか、イギリスではあるあるなのかはわかりません。
ハウスキーパーに起こされる火曜日
私の入った寮では、掃除はハウスキーパーが毎週火曜日にやってくれることになっていました。その間は部屋から出た方が良いのですが、それが毎週朝の7時くらいでした。
私は火曜日の授業を早くから入れていなかったので、ハウスキーパーが来るまでに起きなければいけないことになりました。
私の友達はどうしても起きられなかったようで、部屋の鍵を持っているハウスキーパーが入ってきても気づかず、布団に隠れていてハウスキーパーをしこたまびっくりさせたことがあるそうです。
私はいくら眠くてもおじさんが朝入ってきてそのままベッドにいるのは居心地が悪かったので、火曜日だけは早起きができました。
部屋を出てどこに行くのかと疑問かもしれませんが、7時だと食堂が空いているのでいつもより早めの朝ごはんを食べていました。そこから帰ってくるといつもハウスキーパーはもういなくなっています。
トイレもお風呂の国籍・性別・男女問わず共同で、おじさんが部屋に鍵を開けて自分が寝ている間に入ってくるというのは女の子ならちょっと嫌かもしれませんね。今書いてみて改めて結構強烈なのかもと思いました。私も女なはずですが、あまり気にしない質なようです。
トイレとお風呂は自分の部屋に欲しかったのですが、抽選でその部屋は当たらなかったのが残念です。でも、人間はすごいもので慣れてしまうということがわかりましたね。私には適応能力なんてないと思っていたのに意外と馴染めました。
トイレに行くのに鍵が要る
先ほどトイレが共同と書きましたが、そのことから部屋から出てトイレへ行く時には一応自分の部屋の鍵を閉めていった方が良いです。
私の部屋を出てすぐ目の前がトイレだったので、慣れたころには面倒臭くなって鍵を閉めなくなりましたが、シャワーを浴びる時には必ず閉めていました。
寮に住んでいる人数が何人だったのか不確かですが、かなり大きかったのでそのフロアでも結構いましたし、全員と仲が良かったわけではありません。
夜になるとドアノブをゆっくりと回されるということが何回もあったりしたので、学生だけが入っていると言っても防犯面で鍵は閉めた方が良いと思いました。最初は誰かが部屋を間違えたのかと思っていましたが、ゆっくり回すのはおかしいですよね。
また、皆靴を履いて生活しているのでトイレに行くにも靴を履いて行く必要があります。スリッパも用意されていません。
私は靴の脱ぎ履きが面倒だったので現地でスリッパを履いてそれで生活していました。すぐ脱げるって便利ですね。
洗濯が良い運動になる
掃除はハウスキーパーが、食事は食堂でバイキング形式でとれるので、唯一私たち学生がする家事と言えば洗濯です。
私の寮には1階にコインランドリーがあったのでそこで洗濯をしていました。乾燥機と一体になっていないので、時間を見計らって行きます。
行っても洗濯機全部が埋まっていることもあるので、その時にはまた洗濯物を持って自分の部屋へ戻ります。しかし、私の部屋は日本で言うところの5階なので結構良い運動になります。
エレベーターはないのかと思ったかもしれませんが、まあよく壊れていたので使用不可な時が多かったのです。そのため、洗濯をする時には螺旋階段を何往復もすることもありました。
洗濯かごは持っていなかったので、ショッピングで大きな買い物をした時にもらった丈夫な袋を活用していましたが、お金をケチって洗濯物を溜めると結構重いです。
ちなみに、私はいちいち持って行くのが面倒だからということと、他の子がそうしていることから洗濯洗剤をコインランドリーに置いておいたことがあるのですが、誰かに使われていて大量になくなっていたことがあります。
洗濯物が盗まれるということはありませんでしたが、おっとりしているとやられることがあるので私物を寮内とは言え皆の目のつくところに置くのはダメなのだなと思いました。
水は買わなくても水道水を飲める
日本の水道水は軟水ですが、海外は硬水のところが多いです。私はお腹が弱いので水道水はどうかなと思ったのですが、留学先はイギリスでもスコットランドで、軟水の地域でした。
だからか水は買わなくても部屋の中にある洗面所の水道水から普通に飲んでいました。常備薬があり、毎食水が必要だったのでこれは良かったですね。食堂で薬を飲むこともできましたが、あまり人前で薬を飲みたくなかったのです。
車のない生活の中で2ℓの水を毎回買うのは骨が折れますし、かと言って500mℓの水ではすぐになくなってしまうので売店に何度も足を運ばなくてはなりません。
軟水だからという理由で留学先を選ぶ人は少ないと思いますが、私の場合は偶然にも身体に合った水が飲めてありがたかったですね。
まとめ
人生初の寮生活は、慣れてしまえばそれが当たり前になってしまうものの、日本では味わえなかったかもしれない貴重で面白い体験でした。
こういう小ネタこそ私は興味深いなと思ってしまいますね。
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