教科書で習う超基本的な英語のフレーズはたくさんあり、丸暗記してそのまま会話に使うこともありますよね。
とくにまだ英語の学習をはじめて間もない、初心者さんにとってはよくあることだと思います。
もちろん、そのやり方は英会話の上達の段階では正しいステップですし、なにも悪いことではありません。
しかし!実は、そのフレーズ自体がネイティブの人にとってはあまり使わない表現であったり、ちょっと失礼に聞こえるような言い回しだったりすることもあるんですよ。
たくさんおしゃべりしたいと思って、いろいろ質問したり発言していても、それがあまり良く取られていないとなると、ちょっとショックですよね。
そこで今日は、誰でも使っているような簡単なフレーズを見直して、相手によってより感じよく聞こえる言い回しを紹介します。
表現力も豊かになりますし、なによりも洗練された印象を与えることができるので、会話のレベルもぐんとアップするでしょう。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
意外な落とし穴!超基本のフレーズを見直そう
まずは、絶対に最初に習うと言っても過言ではないこのフレーズ。
このフレーズがダメなの!?と焦ってしまいますよね。
もちろん文法的にはなんら間違いはありません。しかし、言い方や状況によっては「あなた、名前は?」のような非常に不躾な印象を与えてしまうこともあります。
とくにビジネスシーンではなおさら。パーティーやミーティングで初対面の方に会ったときには、もちろん相手のお名前を確認したいわけですが、そういった場合には
と聞きましょう。もちろんマナーとして、自分の名前を先に名乗ってから質問するのが当然です。
それは日本のビジネスマナーと同じですね。
これなら「お名前をうかがってもよろしいでしょうか?」のようなニュアンスになるので、受付や来客の場合にも使えますね。
次に気をつけたいのが、このフレーズ
相手の言っていることが聞き取れなかったときの、聞き返すフレーズとして重宝している方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこれも「なんなの?」のように、ちょっとイライラしたように聞こえてしまうことがあります。
ちなみに「Pardon?」というのは、正式には「I beg your pardon?」という表現です。この言い方だとかなり堅い表現になります。
では、なんと言えばいいのかというと
というフレーズを使うようにしましょう。
「もう一度おっしゃっていただけますか?」という感じなので、聞き返しても悪い印象にはなりませんよ。
ただこれもけっこうフォーマルな表現なので、友達や日常会話でのシーンには堅すぎるかもしれませんね。
そんな時には「What did you say?」と聞き返しましょう。
全部聞き取れなかったわけではない時には、「Sorry, I missed the first part.」のように、「ごめん、最初の部分が聞き取れなかった」と伝えてもいいですね!
もっと気持ち伝えよう!日常会話で使えるフレーズ
楽しかったと伝えるときには、こう言おう!
楽しんだという表現をしたいときには、enjoyという単語をまず思いつく方が多いかもしれませんね。
例えば、昨日の食事はどうだった?と聞かれて、「I enjoyed it.」というと、「まぁまぁ楽しかったよ~」というニュアンスになってしまいます。
本当はすごく楽しかったのなら、気持ちが十分に伝わらずに損をしてしまいますよね。
そこで、先にご紹介したフレーズを使うのがおすすめ。
これはネイティブの方も非常によく使うイディオムなので、覚えておきましょう。
I had a good time. なら「すごく楽しかった!」という感じですし、I had a great time.にすればさらに感情が入りますね。
パーティーに招待してくれた方などに感想を求められたら、こう答えるといいでしょう。
なんでもいいよ!と言いたいときには?
日常会話では、いろいろな場面でなにかを選ぶことがありますよね。
例えば、お昼ご飯はなににする?と聞かれたとき、どっちの映画が見たい?と聞かれたとき、ディナーのあとでデザートを提案されたときなどなど、挙げだせばキリがないですよね。
そんなときには、Anything would be fine.と言えば、「私はなんでもけっこうですよ」、「あなたのおすすめならなんでもいいですよ」という意味合いになるので選べないときや、(どの選択肢も素晴らしいので)本当にどっちでもいいなと思っている場合には、便利な言い方です。
しかし、「どっちでも気にしない」という日本語をそのまま英語にしてしまって、「I don’t care.」などと言わないように気をつけましょう。
自分ではそんなつもりはなくても、無関心な印象になってしまったり、自分には関係ないからどっちでもいいよ!というような投げやりな印象を与えてしまいます。
ですが、一番いいのは、しっかり自分の意思を示すこと。
日本においては、相手の意思を尊重するというのが望ましい姿勢ではありますが、欧米社会においては自分の意見をはっきり伝える方がよいとされています。
いつの場面でもAnything would be fine.と言っていると、この人は自分の意見がないの?と思われて、マイナスイメージになってしまいます。
ちょっとしたことであれば、自分の意見や好みなどはきちんと発言するように心がけましょうね!
まとめ
今回は4つの場面で、相手に誤解を与えない、失礼にならないフレーズをご紹介しました。
教科書に載っているフレーズは文法的には正しくても、実際の会話の中ではちょっと違和感を抱くような表現もあります。
もちろん会話の中で失敗を繰返して学んでいくことも大切ですが、ビジネスシーンなどそれが許されない場合もありますよね!
明らかにこちらがネイティブでないと分かっていれば、相手もそこまで目くじらを立てることもしないでしょうが、同じビジネスパーソンとしてちょっと恥ずかしいですよね。
そういった時に備えて、普段から自分が使いそうな表現にアンテナを張っておくことが重要。
今回ご紹介しフレーズはビジネスシーンでも、日常会話でも使えるものなので、ぜひ自分のものにしておきましょう!
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